ある「場」に存在する量。

「物」あるいはそれに対する「他者」の存在により、この量は互いのシナジーによって呼応する。

 例として、ひとつの同筒形の物体が在るとする。これをある大きさの円が積み重なったものと認識

している時、その物体の波動はひとつである。しかし、ひとたび認識が更にイリュージョンとリアリ

ティーの世界とを交互に行き交う時、その物体に含まれる多様な断面、又その集積が動き出し、波動

の連続を見ることが出来る。

 これはシンプルな例に過ぎないが、実際にはこのような波動の連続、連鎖が絡み合っている。

 現実の中で、この目を持って社会に在ることの有用性と行くべき方向の標を思わずにはいられない。
 
我々は向かうべき「場」への道標を手にしているが、その「場」を見ることは出来ないであろう。

しかし、この「場」に存在する「ひとつの物」として、今持つことのできる標を手に、波動の連続の

概念を表現化してゆきたい。  

         
    2006年                              篠原 猛史


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