『ヘルシンキの芽』


 氷に覆われた大地に、白い雪がその表面をさらに覆いつくす。

枯れた草も、僅かに息をする生き物達も、次に来るであろう雪解けを信じて待つ。

太陽の光、月の光が陰影をつくり、可視できる色価は固有の物達に等価値で降り注ぐ。

雪原にある私の芽は、氷を透過し、振動するエネルギーの熱を発し続けたい。


篠原 猛史


 



 

 





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