人間は永い変遷の道のりを、選び、拒み、つながり、別れ、

感情と肉体の浮き沈みの中に、いくつの生涯を重ねたことだろう。

   わたしたちの誰もが共有することと、同じではないことを同時に表現しながら、

歩み継がれた命は、多様な現代の有り様となって、目の前に拡がっている。

  
   滅びる予感を覚えない、人類の芽生えである

子供たちのことを思うと、心騒ぐ。

この新しい人たちを枯らすような

愚かしい営みを繰り返してはならない。

   人という生き物の道程を遠く辿る思いを作品に託する。

    

    篠原 芳子